なだらかな起伏をなぞる指先に もどかしそうにゆれる横顔
耳たぶを含む吐息にくすぐられ 身体の芯がじわりじわりと
くちびるに指を這わせてその中へ 吸いつく舌のぬめりに濡れて
ゆらゆらと揺れるあかりに照らされた白き柔肌 ぴくんと跳ねて
薄紅に濡れしくちびる漏れる声 肩に預けた脚はゆらゆら
ゆっくりと、また激しくとリズム変えふたつの波が重なるように
もどかしく宙を彷徨うその指は声を抑える回り気にして
ちから抜け宙をただようその刹那 繋ぎ止めてと背中に爪が
月影に照らし出された柔肌は 歓喜の声をむげんの闇に
天国へもう一押しの贈り物 昇っておゆき今日も明日も
ちらちらと白き柔肌 見え隠れ 紅い蹴出しの海を泳いで
睦みあうひとつの影におだやかな月の明かりが憎い演出
ふくよかな肌に喰い込む縛めの紅に濡れゆく君がいとしい
髪を梳き指をからませ愛撫する 性感帯に変わりし髪を
戯れる指のゆくえに息を飲み 堪えきれずに声も震えて
頭振る眉間のしわに喘ぎ声 媚薬のように我を酔わせて
仁王立ち させた身体が崩れそう 彷徨う指はなにを求めて
心地よい君吹く笛に魅せられて我も奏でるこの指つかい
ももいろの宇宙遊泳果てしなく とめど流るるうねりにまかせ
ゆっくりとほくろめぐりの指が這う 余韻にひたり眠る背中を
服越しに触れるかすかな指先は意地悪だよね 焦らせるだけで
這う指に応えるように身をよじり漏れでる声で波の深さを
一夜とてこの身をゆだね華と散る 散らせて欲しいあなたの指で
恥じらいを魅せるあなたとふたりして 濡れたシーツの海を漂う
ゆっくりと想いを込めた舌先が 愛しいひとの大事な場所へ
あたたかな泉につかり癒されてちからみなぎりふたたびゆかん
バスタブに激しく揺れる薔薇の花 深く浅くと浮力にまかせ
荒れ狂う嵐のあとに訪れる至福の時を知れば知るほど
ときめきも波のうねりも消えゆきて ぬくもりだけが肌にしみいる
寝返りをうつたびふれる膨らみに 独りじゃないとまた夢の中
する??する??と君の耳元ささやけば真っ赤に染まり返事もなくて
結い上げた髪も乱れてとろけゆく 甘い言葉の渦にのまれて
どうにでも好きにしてよと耳元へささやく声に応えるように
敏感な乳首の先をころころところがすように指と舌とで
「お願い・・・」とせつなく喘ぐ声と顔 たかまる想いいまこそ君に
「まだ?」と問う恥じらいふくむ艶声に お邪魔しますとどっとどどっと
蒼白き光を浴びて小刻みにゆれる太股 およぐ指先
月光に浮かぶ柔肌 玉の汗 静かな舞いに秘めし激情
この腕の中で脈打つ熱き肌 離さぬように強く抱き締め
濡れるほど艶を深めるほほえみに目も奪われる時間(とき)もしあわせ
起立する愛しきものに手を添えて舌を押しあて口をすぼめて
丁寧に口に頬張り反応を上目遣いで確かめながら
口すぼめ奥へ奥へと吸い込まれ我慢の限度越えていきそう
汗に濡れ長い黒髪からみつき離れないわと縛り続けて
裸体から熱く熱くと立ち昇る湯気に混じりしかおりが鼻に
じわじわと浮きでる汗に濡れ染まる肌を彷徨う舌のあとさき
裸体からあふれる色気もれる声ふきだす汗はひかりを放ち
ゆったりとしがみつくほど濡れるまで焦らしたあとに愛の炎を
絡み合う指がっしりと握るほどつながり深く燃えて燃やして
背を反らし胸を突き上げ息あらく 布団の海は遙か遠くに
くちびるにうすい紅さし寝化粧の君と迎える夜はこれから
耳元にくすぐるようなささやきで恥じらうような言葉の鞭を
柔肌を所狭しと這う指の行き着く先に君のくちびる
ぬくもりとからまる舌の感触に開いて閉じて濡れて溢れて
あふれ出る蜜に誘われ花びらの花芯に舌をそっと這わせて
甘噛みにキュッと縮んで硬くなり舌で遊ばれますます硬く
熱をもち脈打つ花芯 蜜あふれ おいでおいでと我を誘(いざな)い
玉の汗ふれあうたびに混じり合いふたりの肌をひとつに結び
ゆっくりと時間をかけて磨かれた肌は濡れゆく夢幻の時を
目を開けて恥じらう君にまた「ほ」の字 濡れてあふれたシーツの上の
コピーした四十八手の浮世絵と同じポーズをきめてみたくて
くちびるに舌を這わせて舐めあげて軽く含めば蜜も溢れて
小刻みにふるえる膝のまんなかに顔をうずめて口に含めば
隠しても隠しきれない蜜溢れ花開こうと閉じた蕾は
花びらに隠れし花芯探ろうとうごめく舌に蜜は溢れて
小刻みにふるえる膝に顔うずめ含み含まれ我慢比べを
好きなだけ声を出してもいいんだよ音のもれない秘密の部屋は
背中から腰にかけての美しいラインを揺らす歓びを今
ゆさゆさと円を描いて舞う乳房 回れ回れよくるくるくるり
虫の音と競い合うよな甘い声 聴きつつ夜は今日も更けゆく
月並みな愛撫に飽きて冒険をしてみようかな今日は試しに
いたずらな指のゆくへに息を呑む目を覆われた暗闇の中
そよ風が産毛をそっとなでるよな微かに触れる指を感じて
つながったままで優雅に空を舞うとんぼのようなアクロバットで
結ばれたままでゆらゆらお湯の中 浮いて沈んで深く浅くと
こんなにも感じるなんてはじめてと嬉しい嘘の上手な君に
深々と椅子に座れば深々と飲み込む君の技に酔いしれ
攻めの手をゆるめた隙に復活しお株奪われされるがままに
口のなか微妙に舌でもてあそぶ君の焦らしにこらえきれずに
とめどなく溢れる蜜に抱かれてスピード違反 果てて昇天
なにげない会話もとまりのびる指 ふれてたのしい君の曲線
青白き月のひかりを浴びてなお赤らむ君を胸に抱(かか)えて
耳元にくすぐるようなささやきで恥じらうような言葉の鞭を
甘噛みに声を詰まらせかたくなる初々しさの残る身体を
焦らすほど研ぎ澄まされて敏感な素肌をすべる指の行方は
濃厚なくちづけ交わしお互いの愛しいものへそっと手を当て
楚々とした乙女の顔に妖艶な色を浮かべる夜はこれから
ゆっくりと時間をかけて磨かれた肌は濡れゆく夢幻の時を
あたたかい肌のぬくもり背に受けてまどろみの中 眠るしあわせ
色白の肌に朝日を受けながら乙女の顔に戻りゆく君
あどけなき少女の君を妖艶な女に磨く栄誉は我に
組み紐に両手両足ひろげられ揚羽のような装い乱れ
身動きも出来ず縛られ視姦され溢れる蜜は内腿を撫で
柔肌の起伏をなぞる猫じゃらし 濡れる吐息に揺れる指先
じらされて覗き込まれてじわじわとあふれる蜜の味とかおりは
太股の内をのぼれば密林の奥に隠れし命の水が・・・
蝋燭のゆれる明かりに照らされた襦袢の赤に白い素足が
組み伏せて脚を絡めて肌合わせ君の火照りに元気びんびん
ぐったりと力も抜けて横たわる君にあげよう さぁもう一度
だめよだめ溢れる蜜に溺れゆく もう戻れないこの世界から