2019年03月20日

連歌

別々に詠んだ歌を並べ替えて物語風にしてみました
(月影隼人)

 

翻訳 (これだけは頼まれて英詩を翻訳したものです)

愛し合いふたり過ごしたあの部屋で ひとり泣き濡れ暮らすあなたを

求め合い応えられずに歩む道 同じ想いを胸に抱いて

この命投げ出すことも厭わずに しあわせ願い見守る道を

苦しさに悶え泣きする日々さえも しあわせ願う道と引き換え


 

風鈴

置き去りにされし風鈴歳かさね 春の嵐に我を忘れて

風鈴の音色聴きたい春の宵 鳴らしてみよう指で弾いて

たまさらう音色を聴きし我がこころ 微かな音にも動悸激しく

風になり こころ揺さりぶり奏でたい調和のとれた狂想曲を

風鈴の 願いが眠ることならば風も眠ろうこころ殺して


 

さくら

逢いたいとメールに書いて削除して出せぬ想いを恋歌に託し

褪せてゆく花だからこそ想ひのせ 盛りの今を大事に生きて

ひとときの 逢瀬に命かけてみる桜のように散る間際まで

想い出をたくさん残し散れるなら 春の嵐にこの身任せて

ひらひらと まとわりついて落ちていく忘れ得ぬよにちからの限り





永遠と 思えるほどの長き代(夜)を飾り続けるきらめく星よ

覆われた 雲の厚みを突き破りきらめく星をもっと身近に

寄り添いて輝きを増す星達よ 深まる想い永久に願いて

星ぼしを手に入れたいと願えども輝き奪うことがこわくて

この星に生まれし意味を問いかけて 愛の深さにこころ開いて






見つけたる夢も消えゆく蜃気楼 辿り着けるかこの旅の果て

望み消え夢も諦めただひとり 暗い広野を彷徨い歩く

傷ついたこころを治す処方箋 探し求めて未だ彷徨う

夢を追い長き迷路を彷徨えば 辿り着けるか希望の星へ

夢持ちて儚い夢で今を生き 未来に託す夢の続きを




人生

悲しみの人生ゆえに勇気だし 踏み出し進む明日に向かって

人生を全て博打と割り切って 運を信じて先に進めば

夜が明けて苦難の先に自由あり 自由の先にまた苦難待つ

疲れ果て足元みれば幸せが 身近にあったちいさなしあわせ

手をつなぎ同じ未来を見つめれば はぐれはしないいついつまでも




青い鳥

幸せを運んでくれる青い鳥 籠の中では色をうしない

青空にはばたいてこそ生きる価値 真実(まこと)の意味を探し出せると

ひとのため幸せ運ぶ青い鳥 いつの日運ぶ自分のために

自らの幸せ捨てて愛与え 痛めた翼癒すところは

いつまでも休んでおくれ我が胸で 貴女の傷が癒されるまで




熱き想い

熱く燃え怖いもの無し今の恋 ただひたすらにあなたを想う

我忘れ火照ったからだ持て余し あなたの腕に身をゆだねつつ

離れゆくあなたのこころこの黒髪で 縛り付けよう黄泉の国まで

我忘れ柘榴肉塊成ろうとも 離れられずにあなたのそばを

我が想い君に届かぬ辛さゆえ こころ狂いて儚く消えゆ




100年の恋

あいたいとひとこと言えば逢えるのか さくらと雪の出会いのように

満開の桜の園に雪が降り ふたりの出会い運命(さだめ)と信じ

花と雪 互いを見つめ舞い踊る 地上に降りるその時までは

束の間の想いを遂げて消えてゆく 愛を交わせた時間を胸に

はかなさを共に知りたる雪さくら 未練残さずいのちの限り




登山

濃淡に霞む衣を纏いつつ 静かに山は我を迎える

うぐいすの声も軽やか誘い来る 姿見せねど早くおいでと

ついてゆく見守りながらついてゆく 歩調を合わせあなたの後を

あなたしか目に入らない我が眼(まなこ) 富士の山さえ霞と消えて

もう少しあなたのそばに居たいから 富士の景色にみとれたふりを




わかれ

たまさらう富士の御山の御来光 光を受けて輝く裸身

雨よ降れ 我が身を打ちて泣き顔を隠せと願う 永久の別れに

から元気 出し続けるよこの先も 泣くのは顔を洗うときだけ

ブランコの揺れるにまかせ揺れてみる 今宵の月は少しさみしく

辛いときピエロの仮面かぶっても 悲しきこころ滲み出てきて


 

言霊

歌詠みはその時々の鏡にて こころをうつし愛しき人へ

願い込め伝える想い受け取って 共に楽しく歌を詠めれば

清冽な滝の飛沫を浴びながら この身を癒し飛躍の年へ

身を清めこころも清め無垢になり 我が言霊をあなたに捧ぐ

言霊にいのち吹き込み想い込め 憂いを除くちからになれば


 

交差

生まれ出てこころの違い乗り越えて 愛を誓いししあわせの日々

離れゆくこころとこころ寂しくて 修復できるものであるなら

風よけに成ってあげると約束し 守れず君を失うことに

抱き留める広いこころがわたしには 足りなかったかあなたにとって

もう一度ずれたボタンを直すため 初心に戻ってやり直し

すれ違い離れたこころ交差する 未来を信じひとり旅立つ




情事

あちこちに脱ぎ散らかして肌合わせ 真っ赤に燃える部屋の温度も

もどかしく宙を彷徨うその指は 声を抑える回り気にして

真夏日に部屋を閉め切り汗だくに 濡れたシーツが薫りを放ち

うでまくらスヤスヤ眠る宴(うたげ)あと このままそっと時間気にせず

束の間の幸せに酔う夢の中 ふたりの時間(とき)をこのまま止めて




出会い

限りある命はぐくみ未来へと 時に縛られ時を乗り越え

生き方を人に問うても無駄なこと 素敵な人を真似すればよい

人は皆出会いの質で変わりゆく 素敵な出会い求めてやまず

人は皆出会いと共に成長し 新たな道を探し求めて

この先は流れるままに身をまかせ 澱むことなく生きてゆきたい




あなたと

縁があり不思議な出会いで一目惚れ あなたのことをもっと知りたい

悲しみにつぶされそうな物語 涙を堪えひとり聞き入る

全て知り己に向かい問いただす 曇ることなく愛していけるか

ひとりでは生きていけないあなたなら 私の胸で甘え続けて

人生を共に過ごせる喜びを 同じ価値観持てるあなたと




ふるさと

穏やかな光りと雨につつまれて 華開く時ふたりの出会い

雨打たれ散りゆく花の悲しみは 再び芽吹く春を待つのみ

懐かしき香りを感じ思い出す あなたとふたり過ごした時を

無情にも離ればなれの今となり ふたり過ごした故郷を想う

色褪せた写真を胸に故郷へ 旅路の果ての終の棲家へ




ふたりなら

運命の糸を手繰りて何処までも 苦難乗り越え歩むこの道

眼前の過酷な道に春を待ち 白い原野にふたり寄り添い

寄り添いてただ一色のこの世界 ふたりの命ここで消えても

寒き冬身体寄せ合い愛し合い 芽吹きの春を迎えられたら

ふたりならどんな壁でも乗り越えて 笑い飛ばして生きていけると




どこまでも

どうすれば信じてくれる我がこころ 揺るがぬ想い届かぬ想い

淫靡なる世界に暮らす心地よさ 戻らぬならば我が其方へ

貴女へのまことの想い伝えたい 虚飾を捨てて裸のままで

ふたりなら奈落の底も天国で 踏み出す一歩世界が変わり

強がりは頼る人ない過去のこと 頼って欲しい現在(いま)は私を






あまりにも美しすぎる華をみて 触れることさえためらい惑う

言葉では 伝えることが出来ぬほど あなたの虜わたしのこころ

野の花の可憐ないのち救うのは 飾りを捨てた愛のひとこと

飾らずに全て語れる時くれば 恋の実結ぶ未来も間近

この恋を揺るぎないほど頑丈に ふたりでつくる愛の住処に




ひかり

生まれ出た命をもとに我進む どんな苦難が待っていようと

暗闇でひかりも無しに動いては 迷いの森にこころ奪われ

観世音救いを求め唱えれば 広いこころで全てを救い

捨てきれぬ過去を抱いて我はゆく ひかり輝く未来を信じ

広大なこころの旅のその先に 素直な自分探し出せたら




過去

愛深く傷つくこころ引きずって あなたのことを見守りつづけ

待つ身には天国地獄どちらでも 愛のささやき待ち望むだけ

待っている暗く寂しいトンネルを 君の心が抜け出せるまで

待ち侘びてこころ寂しき待ち惚け 温もり信じ明日も待とうと

運命の呪縛を解いて愛しあう ふたりの未来 過去を振り捨て




嫉妬

浮気して探し求めてみたけれど 忘れられないひとりのひとを

隠しても隠しきれない嫉妬心 仮面の下のこころ読まれて

嫉妬にも熱き想いが込められて そっとその手をあなたの首に

お互いに嫉妬のこころ隠し持ち 騙し騙され其れも愛ゆえ

胸を張り想いのすべて吐き出して 悔いの残らぬ最後の恋に




奇跡

この星の同じ時代に生まれ出て 奇跡の様なふたりの出会い

抱き留めて包み込むよな温もりを 感じて欲しい私の胸で

小さくて消え失せそうな幸せを 守りはぐくむ永久にふたりで

ふたりして朝日を浴びて祈ります 再び道をはずれぬように

手をつなぎ進む世界にしあわせが こころもつなぎ永久に離れず




希望

姿無き悪魔に怯え君のこと 失うよりは共に地獄へ

愛すれば君の姿を追い求め 光り携え地獄の底へ

疑えば疑心暗鬼の闇の中 光射しても光感じず

焦らずに一歩一歩を積み重ね 悔いなき想い届けと願う

いつの日かふたりで暮らす夢のため この夢なくばただの抜け殻

あの頃の素直なこころ取り戻し ふたたび巡る春をのぞみて




悲哀

子を育てわずか十年逝きし君 悲しむ親のこころ知らずや

十年で辛い人生放りだし 旅立つ愚か未来を捨てて

死に急ぎ悲しみ残す愚か者 道に迷いしこころが哀れ




いくじなし

遠くから見守るだけの恋心 見果てぬ夢に全てを賭けて

夢だけは苦悩しながら諦めず 夢の実現望み続けて

不安げな気持ちを抱き歩む道 変わらぬ想い迷路の中でも

この想い伝える時を待ち続け 胸に抱いて年を重ねつ

日が暮れて一番星を見上げれば 秘めたる想い 悔悟の涙




いつまでも

初雪に北の大地の君想う 凍える冬に春はいつ来る

指折りて遠き彼(か)の地の雪解けを ひとり切なくただ待ちわびる

夢でしか逢えぬこの身が恨めしい 早く来い恋ふたりの春よ

扉開けふたりの想い重なれば 伴に歩めるいついつまでも

永遠に心安らぐ微笑みを 与え続けて私のために




ハッピーエンド

春待ちて君住む街へ旅立とう はやる気持ちを静かに抑え

春の風迷いのこころ吹き飛ばし 風に負けない愛を確かめ

見つめ合い瞳の奥の我が想い 感じて欲しい言葉無くても

温もりを求めしふたり距離はなく いたわり愛て伴に暮らせば

苦難越えハッピーエンドのふたりなら いついつまでもこの幸せを




不安

手探りの恋の行方を心配し 体を壊すことのなきよう

床に伏す知らせ受け取り今すぐに 逢いにゆきたい貴女のもとへ

逢うことが出来るものなら今すぐに 出来ぬ歯がゆさ空を見上げて

苛立ちも愛の深さと知りつつも すぐに旅立つ事も出来ずに

ぬくもりを確かめあえる距離ならば こんな不安は抱かぬものを




遠距離

顔さえも知らぬ貴女に恋心 声の便りがふたりの絆

お互いに遠く離れて暮らしても こころの絆 永久に結べば

いつの日と答えの出せぬ問いかけに ただ悪戯に時間(とき)が過ぎゆく

心決め募る想いを伝えんと 遠い道のりひたすら歩む

やすらぎを共に味わう仲なれば 祈る言葉はいつも一緒に




素敵な時間

手探りで恋を育むふたりには どんな時間も素敵な時間

くるくると迷路のようなこの道も きずな深める大切な道

我が想いすれ違うこと恐れずに 君待つ場所へ歩み行くのみ

お互いの想いは同じ屋根の下 迷路を抜けて共に生きよう

暖かなこころと身体いつまでも 離しはしない命の限り




航海

眠る海 波紋がひとつ拡がって 嵐の海に漕ぎ出す小舟

いざゆかん燃ゆる血潮をたぎらせて 愛しいひとをこの航海で

広き世を愛しき人に出会うため うわさ尋ねて歩くこの道

海渡り七つの世界制覇して 貴女のもとへわたしのために

荒れ狂う海流越える意志を持ち 力尽きても悔いは残さじ




ふたり

貴女へと続く大地に希望有り ふたりで生きる未来を信じ

この命燃え尽きるまでこの道を ひとりのひとに想いを馳せて

いつの日も素直に信じ不安無く 愛せることの幸せ感じ

愛されて愛するふたり巡り会い 信じて待った時を語りて

憂い無し寄り添い歩く散歩道 夢にまで見た貴女とふたり




地の果て

残像を残しとけゆく蜃気楼 辿り着くのはいつの季節か

はぐれても貴女を捜し地の果てへ 信じて欲しい私のこころ

遠けれど脇目もふらず黙々と あなたへ続くこの道歩む

傷ついて足取り重い歩みでも 未来のために歩き続けて

不安にも負けない意志を持ち続け 生きていきます逢えるときまで






壁を越えはばたく力持ちたいな 自由な世界飛び出す勇気

飛び出せば籠の中には戻れない どんな苦難が待っていようと

自由を得危険の中に身を置いて 短い命心ゆくまで

扉開け広い広野を彷徨いし 一縷の望み出会える奇跡

手に入れた自由な世界飛び回り 命の限り愛を求めて




紅い糸

誰よりもあなたを愛し待ちましょう 出会いの数が幾らあろうと

変わりゆく季節を重ね待つ身には 信じ続ける日々が悲しく

我が想い伝える言葉シンプルに ただ一言にこころを込めて

深い愛伝える想い受け止めて ひとりのひとに注ぐ愛ゆえ

紅の糸絡み合ってももつれても 貴女のもとへ辿り着けたら




昼行灯

伝えたい 出会いの時が遅すぎて 伝えられない切なき想い

恋歌に想いを込めて捧げます あなたの耳にいつか届けと

綴りかけ溜め息ついて破り捨て こんな俺ではしあわせ遠い

素直には愛を語れぬ苦しさに 昼行灯(ひるあんどん)を演じ続けて

強がりが夢を消し去りただ独り 望み素直に伝えられたら




試練

幸せを探し求めるこの旅路 時空を越えて巡り会えれば

急ぐ道行く手を阻む白い雪 ふたりの想い確かめるよな

諦めて捨て去ることが出来るなら こんな不安は抱かぬものを

何処までもいつの日までもこの愛に 愚直に生きる覚悟を決めて

白無垢を纏いし大地萌えだして ふたりの春を祝うが如く




心機一転

残像を追い求めても過去のもの 新たな夢に一歩踏みだし

長雨も止むこと信じ時を待ち 涙も涸れて旅立てるまで

旅立ちの笑顔の裏の悲しみを わかりながらも救えぬ無力

無限なる闇の世界に飲み込まれ 希望という名の光を求め

晴天の空にむかいて深呼吸 落ち着くこころ希望と共に




夜の海

夜の海 月の光に照らされた横顔みつめ時が過ぎゆく

貸し切りのふたりの海に星が降り 願いささやく聞こえるように

抱き寄せて愛のくちづけ交わし合い海のうねりにうねりを重ね

闇の中 愛を確かめ空見れば 月も隠れる頬染めながら


 

悲哀

子を育てわずか十年逝きし君 悲しむ親のこころ知らずや

十年で辛い人生放りだし 旅立つ愚か未来を捨てて

死に急ぎ悲しみ残す愚か者 道に迷いしこころが哀れ

通夜の雨 悲しみ誘い言葉なし これから先の苦労を知れば

濡れねずみ寒さに凍え溺れそう ぬくもり欲しい今日の大雨


 

臆病者

生まれつき臆病者の我なれば 新たな恋は夢のまた夢

新しい恋を始める勇気無く 想いも告げずただ立ちつくす


 

終わりなき旅

果てしなき道に迷いてみぎひだり ゴールを目指し歩みを進め

終わりなき道の途中でひと休み 走りすぎては辿り着けぬと

ゆっくりと足下見つめ歩を進め 辿ってみよう君の足跡


 

明日に向かって

年の瀬にこころも揺れて浮き沈み 疲れを癒す便りが届き

霧も晴れ やわい光を身に受けて 歩みだします明日に向かって


 

・・・

もう二度と逢わぬと決めたひとだから 耳を塞いで口を閉ざして

鍵をかけこころを殺し旅に出て 忘れられずに酒におぼれて

「逢いたい・・」がやまびことなり駆け回る 駄々をこねては頭の中を

見つめ合い瞳がうるみこぼれそう「待たせてごめん」やっとひとこと

迷い道 終わりに出来る君となら ふたりで行こうこれから先は


 

ぬくもり

路地裏を巡り巡りて日溜まりに 微かな記憶母のぬくもり

ひび割れた手のぬくもりが懐かしい 愛に守られはしゃいだ日々が

厳しさと優しさ混じる親の愛 子を持ち気付く深き眼差し

ぬくもりは想い出となり今もなお やさしく包む我のこころを

母の愛 受けてそだちし我がこころ 伝えていこう絶やさぬように


 

・・・

青空に浮かぶまんまるお月様 兎ひとりで寂しさ憶え

月の中あぐらをかいて塞ぎ込む 兎に我を重ね合わせて

満たされぬこころに浮かぶ月ひとつ 欠けゆく月に涙のしずく

君の名を肌に刻みていつまでも 残しておこう想いとともに


 

・・・

オフ会で会ったばかりに忘られぬ 仮想世界のひとでいたなら

やめようと思うけれどもやめられぬ あなたのページ訪ねることを

許されぬ想い引きずる苦しみに 破壊の嵐 頭をかすめ

とめどなく流れる涙枯れるまで 逃れられぬか苦しみからは


 

「横顔」

ラブソング歌う横顔思い出す 僕だけのため歌うあなたの

横顔に熱き視線を送りつつ あなたの歌に酔いしれた夜

カラオケの苦手な僕が歌い出す あなたの歌に誘い込まれて

リードするあなたの声に声かさね ついてゆきたいこのままずっと

夢の夜は遙か遠くへ過ぎ去りていまなお残る君の横顔

 

「リフレイン」

さよならの悲しい歌がリフレイン こころはいつもフラッシュバック

さくら何故 未練もなしに散れるのか かなわぬ想いひきずる我は

さくら散る散る散る満ちるさみしさに さよならのせてわかれの歌を

さみしさを逃れるためにさよならを 忘れられぬと知っていながら

 

・・・

連絡の取れないままに早4月 さよならだけが最期の言葉

3月で止まったままのカレンダー 4月になるを何故か拒んで

なつかしき声が運びし春の風 弾む会話に時も忘れて

さみしさに埋もれた日々が嘘のよう 我の部屋にも4月の声が

 

・・・ 2003/07/06

燃える夏うつむく影にちから無く ひとりで過ごす夏はまぶしい

寝返りを打てぬ布団に君と僕 熟睡できぬ夜が恋しい

ももいろの宇宙遊泳果てしなく とめど流るるうねりにまかせ

ときめきも波のうねりも消えゆきて ぬくもりだけが肌にしみいる

寝返りをうつたびふれる膨らみに 独りじゃないとまた夢の中

 

逢いたい

七夕の雨に隠れてひそやかに 逢えるふたりを逢えぬ私は

逢いたいと云えぬさみしさ苦しさに 張り裂けそうな七夕の夜

一夜とて咲いて咲かせた愛の花 ふたりの距離はあまりに遠く

今日もまた 胸の苦しみ溜め息にのせて吐き出す「君に逢いたい」

 

生きる「ちから」

悩むほど深みにはまり抜け出せぬ 曇るその目でなにを見るのか

人生を楽しく過ごす方法は 喰う寝る笑う それが「ちから」に

「力」とは「血から」生まれて出せるもの 食べて笑ってゆっくり寝れば

 

「太陽」

きらきらと夏の太陽弾く肌 まぶしすぎるよ君の笑顔は

日差しさけ人目をさけて燃える夏 妬けて焦がれて蝉も鳴き出し

さよならと云えずうつむく長い影 お日様だけが先に別れを

おそろいの指輪をはめて誓った日 あれから今もこころは君に

眠れぬ夜 針の音だけこだまして 想いをつづる指は進まず
ラベル:短歌
posted by かぶ at 03:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 連歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする